神として拝んだ自然界のトップが絶滅…いわれなきオオカミへの憎悪

神として拝んだ自然界のトップが絶滅…いわれなきオオカミへの憎悪絶滅…
大きな神様
自然界のトップ


…いつぞやの記事のつづき

神として拝んだ
自然界のトップが絶滅

大きなオオカミは子牛ぐらいある。「もののけ姫」を思い出す。
日本人が「大きな神様」と呼んだ。
かつて日本人はオオカミを神として拝んだことがある。つまり、自然界のトップに置いたことがある。

…それが絶滅した。

文明開化
憧れの文化

日本に生息していたオオカミはハイイロオオカミの亜種、ニホンオオカミとエゾオオカミの二種類。
明治8(1975)年、明治政府は家畜害獣としてオオカミを指定、宮城、岩手で駆除手当制度で絶滅を目指した。(実際には宮城は明治10年から)
明治以前まではオオカミは日本の山野にいた。
明治になってから文明開化の影響がそうとうあったようで、諸外国(あこがれの欧米)がオオカミをものすごく憎む文化だった。ゆえに、日本も真似をした。


いわれなき
オオカミへの憎悪

とある県が手当金制度を運営していた1875年(明治8)年9月から1880年度までの5年間のオオカミの捕獲数は、雄69頭、雌64頭、子68頭の計201頭。
オオカミが日本を救う!34頁より引用

こういうことを日本全国で繰り返した結果、オオカミは急速に頭数を減らしていった。
これらはいわれなきオオカミへの憎悪で、欧米のキリスト教信仰によるオオカミへの憎しみ。

新約聖書にはそうしたくだりが見られます。たとえば、マタイによる福音書の第七章十五節には、「にせ預言者を警戒せよ。彼らは、羊の衣を着てあなたがたのところに来るが、その内側は強欲なおおかみである」とか、第10章16節では「わたしがあなたがたをつかわすのは、羊をおおかみの中に送るようなものである」と記述されている。
オオカミが日本を救う!244頁より引用

童話…根拠のない恐怖心
人間の多様性への越権行為・越権支配

童話の「赤ずきんちゃん」等々で、オオカミというのが根拠のない恐怖心で煽られた人々によって絶滅を目指された。

ヨーロッパ中世のキリスト教的自然観が、自然や動物を人間よりも下位に位置づけて差別化し、オオカミを邪悪な自然の象徴として日常的に説教したことの影響はとりわけ大きかったのです。
オオカミが日本を救う!244頁より引用

欧米の不思議さは生物の多様性の頂点に人間を置きたがる傾向にあること。
森の頂点捕食者であるオオカミを羊や豚、赤ずきんちゃんの仇として悪魔扱いする。
この人間の多様性への越権行為・越権支配というのは生態系全体を歪めたのではなかろうか、というのが著者の叫び声。

私たちは多様性を崩してはいけない。
人間が絶滅を目指してはいけない。
絶対に殺してはいけないとか言ってはいけない。

(つづく…かも)


参考/リンク

日本オオカミ協会会長丸山直樹氏

オオカミが日本を救う! 生態系での役割と復活の必要性 [ 丸山直樹 ]


【私的出来事】Private News Laboratory【情報研究所】

失ってから気付くものは多いのだけれど、失ったのに気付かれない…気付いてもらえない…っていうのは…ねぇ…どうなの?…私(watakusi)でした。